「冷ご飯ダイエット」を知っていますか。ご飯は糖質なので、ダイエットに結びつくとは考えにくいかもしれませんが、冷ご飯に限ってはダイエット効果があるのです。ただし、間違ったやり方で行うと、ダイエットどころか太る危険性もあるので正しい知識を持って始めましょう。冷ご飯ダイエットの効果とやり方、おすすめのレシピを紹介します。
冷ご飯ダイエットの効果
お米にはデンプンが含まれていますが、炊いた温かいご飯と冷ご飯ではデンプンの質が変わります。このデンプンの質の変化こそが、冷ご飯ダイエットのキーポイントです。
〇便秘解消
温かいご飯を食べると体内で消化吸収され、エネルギー源として働きます。しかし冷ご飯は、食べても消化吸収されにくいレジスタントスターチ(難消化性デンプン)となり、そのまま大腸へと運ばれます。レジスタントスターチは食物繊維として働き、腸内の善玉菌を活性化させて腸内環境を保つので便秘の解消に効果的です。
〇カロリー半分
温かいご飯に含まれるデンプンのカロリーは1gあたり4kcalですが、レジスタントスターチは1gあたり2kcalと約半分になります。同じお茶碗1杯のご飯を食べてもカロリーを減らせるのでダイエットに効果的です。
ただし注意しなければならないのは、お茶碗1杯分の冷ご飯全てがレジスタントスターチになるわけではないということです。レジスタントスターチになるのは全体の約20%と言われています。全部がカロリー半分になることはないにしても、食事制限によるストレスは軽減されるので、ダイエットが長続きします。
レジスタントスターチが含まれるのは、冷ご飯だけではありません。パスタやうどんなどの小麦類、蕎麦などの穀物類、ジャガイモなどのイモ類でも同じことが当てはまります。温かいまま食べるのではなく、冷やして食べることでダイエット効果が得られるので、デンプンを含む食べ物を食べる際は食べ方を工夫しましょう。
冷ご飯ダイエットのやり方
冷ご飯ダイエットとは、温かいご飯ではなく冷たいご飯を食べてダイエットするというものです。どの食事を冷ご飯に変えても構いません。冷ご飯ダイエットを成功させる3つのポイントを紹介します。
ご飯の水は少なめに
ご飯を炊くときは水を少なめにすることです。冷ご飯自体固めなのですが、水を少なくすることでご飯は更に硬くなり、噛む回数が増えます。噛む回数は増えるほど、満腹感を感じやすくなるのでダイエット効果が高まります。
冷ご飯の温度
ご飯の冷たさは、触れたときに温かさを感じない程度の温度が目安です。炊いたご飯をそのまま置いておくことも良いのですが、ご飯を炊いたら1食ごとにラップして冷蔵庫で冷やしておくと便利です。食べる30分前には取り出しておきましょう。
冷凍ご飯を温めない
冷凍ご飯を使用する際は、レンジで温めるのではなく、常温または冷蔵庫で解凍します。レンジで温めるとレジスタントスターチはなくなるので、ダイエット効果は得られません。
冷ご飯ダイエットのレシピ
「冷ご飯が好き!」という方はそのままでもおいしく食べられますが、通常温かいご飯に慣れている方には冷ご飯をそのまま食べることは大変かもしれません。そこで、おいしく食べられる冷ご飯ダイエットレシピを紹介します。
おにぎり
朝に作ったおにぎりを昼食に食べる頃には、しっかり冷ご飯となっています。コンビニおにぎりでもOKです。中身の具を変えると毎日飽きずに食べることができます。
冷茶づけ
冷ご飯にお好みのお茶漬けの素を入れて、お水をかけるだけです。お好みでほぐした魚の身や、豆腐、オクラなどを乗せるとボリュームもアップするので満腹感を得ることができます。
トマトジュースでスープご飯
冷ご飯の上に刻んだ野菜をのせ、トマトジュース200㏄に対し白だし大さじ1を混ぜたものをかけ、オリーブオイルを少々垂らします。
野菜は冷蔵庫のあまり野菜で十分です。冷ご飯がおしゃれなイタリアン風のご飯に変身します。
正しいやり方をマスターして、しっかり食べて美味しくダイエットしましょう!
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