脱毛と毛周期|脱毛は成功させるには毛周期の知識が必須!

毛周期に合わせて脱毛しないと効果が表れない

脱毛の施術を受けられている方の多くの意見に「通い出して何カ月にもなるのに全然効果が感じられない」というものがあります。
また脱毛を考えている人の多くは「とにかく早く脱毛を終わらせてきれいな肌になりたい」と、とにかく短い期間で終わらせたいと考えるものです。
ところが毛には成長期・退行期・休止期というサイクルがありこれを毛周期と呼び、脱毛器が効果を発揮するのはこのうちの成長期だけなのです。
また体の場所によって毛周期の期間には違いがあるので、それぞれの場所での毛周期を考慮した脱毛が必要になってくるのです。
そこで今回はこの毛周期にスポットを当てて説明していきます。
毛周期のことをきちんと理解すれば、脱毛効果も最大限に高まりますよ。

 

 

 

毛周期っていったい何?

毛周期とは体毛が新しく生まれてから成長が終わるまでのサイクルのことで、成長期・退行期・休止期から成り立っていて、そのあとに脱毛期を迎えます。
毛は皮膚の外へ出ている毛幹と、皮膚の中にある毛根に分けられます。
毛根にある毛母細胞が分裂することで毛幹は伸び続けていきます。
これを成長期といい、毛周期の大半をこの成長期が占めています。
やがて毛母細胞の分裂は徐々に弱まってきて、皮下組織からの栄養もあまり吸収できなくなると、体毛の成長は徐々に鈍化していきます。
すると毛母細胞のある毛球は皮下組織から上に押し上げられた状態となり、これを退行期といいます。
やがて新しい体毛が同じ毛穴から成長しようとするため、退行期となった体毛はさらに押し上げられて休止期を迎えます。
休止期になると毛根は皮膚のかなり浅い位置にあることから、やがて自然に抜けてしまう脱毛期を迎えます。

 

 

体の部位による毛周期の長さの違いを知ろう

毛周期の長さ(期間)はすべて同じではなく、体の部位によってかなりの差があります。
たとえば頭髪は2年から6年といわれており、毛母細胞が活発に分裂し毛乳頭から栄養を取ることができれば、かなりの長期間伸び続けていくことになります。
逆に眉毛は4~5カ月の毛周期のうち成長期は4~8週間なので、長くなる前に抜け落ちるといわれています。
ワキが1年から2年6カ月で成長期は3~5カ月、腕は6~8カ月のうち成長期は3~4カ月、足は8~10カ月のうち成長期は4~5カ月、VIOラインは2年から3年6カ月のうち成長期は1~2年といわれています。
ワキやVIO、男性のヒゲなど思春期以降に生える性毛は毛周期が長く、それ以外の無性毛は毛周期が短いです。
ただし個人差がありますので、この毛周期はあくまで目安としてみてください。

 

 

脱毛するなら成長期がもっとも効果を発揮する

脱毛サロンや脱毛クリニックで使われる光脱毛器やレーザー脱毛器ですが、これはどういう原理で脱毛を行っているのかご存知ですか。
ともに黒いものにだけ反応するものなのですが、体毛の毛根部分の黒いメラニンに向けて照射することで、毛乳頭の働きを弱めたり破壊したりし、これによって脱毛ができるのです。
ただし効果があるのは成長期の体毛だけだといわれています。
毛母細胞の分裂活動が盛んな成長期はメラニン色素の黒色がたいへん濃く、脱毛器による照射が大変効果的となって毛乳頭の働きを弱めたり破壊するには最適です。
これに対して退行期や休止期の毛根はメラニン色素が薄くて、脱毛器で照射してもほとんど効果がありません。
つまり脱毛するならば、毛周期の成長期でないと脱毛器の効果が発揮できないのです。

 

 

 

脱毛サイクルは毛周期に合わせて行おう

家庭用脱毛器での脱毛サイクルについて

家庭用脱毛器を購入したし、頑張って毎日脱毛しようと考えていませんか。
実は家庭用脱毛器での最適な脱毛のサイクルがあり、商品に付属の取扱説明書にも脱毛周期が明記されています。
家庭用脱毛器を使う場合には2週間おきに脱毛するように書かれているものが多くなっており、有名なケノンでも2週間おきの脱毛がすすめられています。
一度カミソリなどで剃ってしまうと分かるのですが、おおむね2週間ほどでチクチクと感じるほどに伸びてきているはずです。
それが成長期の体毛で、家庭用脱毛器も成長期の毛根のメラニン色素に対して照射することで効果を発揮するのです。
2週間間隔で脱毛を行い、全体的に薄くなってきたら3~4週間おきの脱毛をおすすめします。

 

 

脱毛サロンの光脱毛の脱毛サイクルについて

脱毛サロンで使われる光脱毛は、家庭用脱毛器に比べれば出力は大きいのですが、医療機関である脱毛クリニックで使用されるレーザー脱毛に比べると出力は低いものです。
このため毛根にある毛乳頭の破壊ができずダメージを負わせて脱毛を行うことになりますので、脱毛クリニックより通う回数は増えてしまいます。
だからといってむやみにサロンへ通っても脱毛の効果はあがりません。
よくサロンで2~3か月先の予約を提示されるのも、毛周期に合わせた確実な脱毛を行うためなのです。
ただ脱毛を開始した直後はすぐにムダ毛が目立ってしまうこともあり、最初の3回程度は1カ月周期、その後は2~3カ月周期でサロンへ通って脱毛するのがベストなサイクルといえるのです。

 

 

脱毛クリニックの医療レーザー脱毛の脱毛サイクルについて

レーザー脱毛の出力は大変強く、医療機関でないと取り扱いができません。
また体毛の発育を止めるために毛乳頭へ照射するのですが、光脱毛とは違いレーザーの場合は完全に破壊することができます。
これほど強いためにあまり短い間隔で照射していると皮膚へのダメージが大きすぎますし、毛周期のサイクルにも合わず害だけが残る結果となってしまいます。
このために脱毛サイクルは3~4カ月間隔が基本となるのですが、最初の2回は毛周期の把握もあって1~2カ月間隔とするクリニックが多くなっています。
1度目の照射後、2度目の来院時にどの程度毛が生えそろっているかを見て、あなたの毛周期を把握したいためです。

 

 

 

毛周期を無視した脱毛は効果があるの?

では毛周期を無視した脱毛にどの程度の効果があるものなのでしょうか。
先にも説明しましたが、脱毛器の光やレーザーはメラニン色素に対して反応するようになっており、黒ければ黒いほど反応します。
体毛には毛周期があって、成長期の毛根部分のメラニン色素は特に黒いので特に効果的に脱毛効果が得られます。
ところが退行期や休止期はメラニン色素の黒っぽさは薄くなるとともに、成長が止まっていわば抜けるのを待っている状態です。
そこへ照射を行っても脱毛効果は全く得られませんし、皮膚へのダメージが大きくなるだけです。
やはり毛周期を無視して脱毛サロンやクリニックへ通っても、ただ無駄なだけであるといえるでしょう。

 

 

 

毛周期を考慮したうえでの全身脱毛完了までの期間

以前は気になるムダ毛や自分では処置がしにくい箇所のムダ毛だけを脱毛する方が多かったのですが、最近は美意識が向上しているためか全身脱毛を行う方も多くなっています。
そこで気になるのが全身脱毛に必要な期間ですね。
成長期の毛にしか効果が出ない脱毛ですが、成長期として生えている毛は全体の20%といわれています。
単純にいって毎回全身の毛の20%ずつを完全に脱毛するとして、すべてを脱毛するのには5回は通わなければなりません。
3カ月に一度の照射で5回通った場合でも最低で1年はかかるわけですが、脱毛サロンと脱毛クリニックでの脱毛器の違いや、予約が取りやすいか取りにくいか、さらには個人個人の体質による違いから毛周期にも違いがあります。
さらに完全なツルツルを目指すのか、それとも自己処理が必要なくなる程度で満足するかの違いもあります。
このため平均では2~4年といったところのようです。

 

 

 

次回の脱毛までに気をつけたほうが良いこと

脱毛は体毛の毛根部分にある毛乳頭にレーザーや光を当ててダメージを与え、それによって毛を少なくしていく施術です。
ではこの毛乳頭が何らかの原因で傷ついたりするとどうなるでしょうか。
脱毛器のレーザーや光を照射しても反応しなくなり、まったく脱毛の効果があらわれなくなります。
この一番の原因は毛を抜くことなのです。
最初の脱毛後は毛が生えてくるまでの期間がかなり短く、効果がないのでは思って生えてきた毛を抜いていしまう人がいます。
そうすると次回の脱毛では全く効果が出ないという結果に陥ることがあるのです。
また毛を抜くことで毛周期が乱れてしまい、脱毛にとってはかなりのマイナス要因になるのです。
また日焼けすることも脱毛では避けたほうがいいのです。
黒い部位に反応する脱毛器のレーザーや光ですから、日焼けすることで黒くなった肌にも影響が出てしまい最悪の場合ヤケドしてしまうことも。
脱毛の期間中は毛は抜かずにシェーバーで自己処理し、日焼けを避けるなどお手入れにも注意するようにしましょう。

 

 

 

月に1回通える脱毛サロンの脱毛効果を考えてみる

毛周期から考えていくと、月に1度の脱毛サロン通いはあまり意味がないようにも思えます。
毛周期を考慮すれば2~3ヶ月に1度の脱毛がもっとも効果的なのは事実です。
ところが全身脱毛の場合、1度の脱毛で毎回全身すべての体毛に照射するクリニックやサロンは少なく、上半身と下半身に分けたり、体の4分の1ずつの照射にとどめる場合も多いのです。
つまり月1回の脱毛で体の半分から4分の1に照射するとすれば、毛周期に当てはまることにもなります。
特定の部位だけの脱毛を考えている方には向かないかもしれませんが、全身脱毛を考えている方には月に1度の脱毛でもよいといえますね。

 

 

脱毛の間隔をあけすぎると脱毛効果がなくなってしまう?

毛周期に合わせて2~3カ月後の予約を入れていたものの、用事が入ってキャンセルして予約を取り直したら、さらに2ヶ月後になった。
このときに気になるのは、脱毛の間隔をあけすぎると脱毛の効果が無くなるなど、あまりよくないのではということ。
実際に脱毛の間隔をあけすぎるとどのようなデメリットがあるのでしょうか。
脱毛クリニックの場合ですが、使用する脱毛器のレーザーの出力が強いために、照射した部位からまたムダ毛が生えてくるということはありません。
ですので間隔をあけすぎたからといって大きなデメリットはありません。
ただし、初回は肌や毛の様子をみるためにレーザーの照射が弱めですので、2回目までの間隔があくと効果を感じ辛いことがあります。
このため1回目から2回目までの間隔はクリニックの指定通りに通うほうが良いのです。
脱毛サロンの場合は使用する脱毛器の光の出力が弱いため、あまり間隔をあけすぎると処理した場所からムダ毛が生えてくる可能性がありますので、サロンの指定の間隔をあけることはおすすめしません。

 

 

 

毛周期に関係なく脱毛できるサロンって大丈夫なの?

最近毛周期に関係なく脱毛ができるサロンがあります。

 

例えば脱毛サロン:コロリーは最短で1ヶ月に1回通えるそう。

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これまで説明してきたことと矛盾するのですが、この毛周期に関係なく脱毛できるサロンは効果があるのでしょうか。
実はこういうサロンでは従来からの光脱毛ではなくSHR脱毛といって、毛根部分にある毛乳頭を破壊するのではなく、毛穴の比較的浅い位置にあり毛を生やす元となる幹細胞があるバルジ領域に熱を加えることで、幹細胞が作られなくなり脱毛ができるものです。
このために成長期だけではなく退行期や休止期の体毛にも有効で、毛周期を気にすることなく脱毛ができるのです。

 

 

 

脱毛は毛周期を考えて行うのが効果的です

体毛には毛周期と呼ばれるサイクルがあり、医療脱毛と美容脱毛で使われる脱毛器の種類は違っていても、毛根部分にある毛乳頭にダメージを与えることで脱毛しています。
脱毛器のレーザーや光はメラニン色素に反応するのですが、毛周期の成長期にあたる毛乳頭にしか効果がありません。
つまり確実に脱毛効果を出すためには、この毛周期を無視した脱毛はあり得ないのです。
2~3ヶ月間隔の脱毛は、この毛周期に合わせ最大の効果を出すための理由なのです。

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